いじめ・体罰問題について

2014年3月27日 木曜日

いじめられた子の反逆

ここ最近非常に後味の良くない事件が立て続けにおきました。
1つ目の事件は千葉県の柏市でインターネット依存症の20代男性が自分の住むマンションの目の前で刃物で通行人を殺傷した事件です。
2つ目は、ベビーシッターサイトに登録していたこれも20代男性のマンションの室内で預かった幼い子が死亡した事件です。
新聞やテレビ、週刊誌の報道がニュースソースなのでまだ100%それが原因だったとは言い切れませんが、この2件の事件の容疑者はいずれもいじめを受けていたらしいということです。
もし、犯人が本当に学校でいじめを受けていたのであれば、柏市の犯人のように引きこもってインターネット依存症になったり、シッターサイトを通して預かった幼い子を自室で死なせてしまった犯人のように、執拗なまでに幼児に関心を持たなかったと思います。
これまで20代で大変に凶悪な事件を犯した犯人の相当数がいじめの被害者だったという統計も出ております。
つまり、それだけいじめで傷ついた子の心の闇は深いということだと思います。
いじめを受けた子の多くは心に傷を抱え、その傷は自傷行為を繰り返すことや、他人に対する異常なまでの攻撃的性格を増長させたりするなど、多方面に影響を及ぼします。
いじめで傷ついた子の心の爆発がどのような方向に向かっても、それは社会に害を与えこそすれ、決して有益なことではありません。
その意味で、いじめを少しでも少なくする取り組みと同時に、いじめで傷ついた子の精神的なケアをどうするかも喫緊の問題と言ってよいと思います。
ただ、現在のいじめは非常に陰湿で外部に発覚しにくい形で行われることが多いため、いじめで傷ついた子をどのように見つけるかということは非常に難しいかもしれません。
色々な方策を実践し、試行錯誤しながらよりよい方法を発見していくしかないと思います。

投稿者 いじめ・体罰についてのブログ(田瀬英敏法律事務所) | 記事URL

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