田瀬法律事務所の日記
2013年9月30日 月曜日
東日本大震災ー改めて決して私たちが忘れてはいけないことー
事務所日記の最後の更新日が8月下旬で約1ヶ月ちかく日記の更新をせずにいました。
札幌の実家の用事で札幌に出かけることが多く、また残暑が厳しかったこともあって更新をサボっていました。
週末休みに大変衝撃的な映画を観ましたので、その感想を日記に記したいと思います。
その映画は「遺体・明日への10日間」という題名で、東日本大震災で被災した岩手県釜石市内の遺体安置所での様子をドキュメンタリー風に描いた作品です。
これは震災後間もなく、その遺体安置所で10日間の取材をしたジャーナリストの石井光太氏のドキュメンタリーレポート(遺体、震災、津波の果てに)を映画化したものです。
当方は、震災後に出版されたその本を読んで衝撃を受け、そしてその後その本が映画化されると聞いて是非観たいと思っていました。
もちろん、本が興味深く読めたことが一番ですが、制作者に大変興味を覚えたからです。
フジテレビのドル箱作品である「踊る大捜査線」は、最後の作品がDVD化され、惜しまれながら終了したことはよく知られています。
「踊る大捜査線」は制作者である君塚良一氏、亀山千広氏という方無しには出来なかった作品だと(この作品が大好きな)当方は思っており、両氏はどのようなタッチで「踊る大捜査線」とは180度異なる重いドキュメンタリーを作るのか、非常に興味がありました。
昨年映画が公開され、直ぐに映画館に観に行こうと思っていたのですが、野暮用に時間を取られて映画館で観ることはできませんでした。
それがDVD化されたと聞いて、直ぐに自宅近くのレンタルショップで借りて観たのです。
まず、出演者が非常に豪華で、西田敏行、佐藤浩市、柳葉敏郎といった普通の映画でも1人で主役を張る人たちがメインキャストとして出演しています。
その中でも真の主役は西田敏行でしょう(彼の演技力には改めて感服させられます)。
脇役でも酒井若菜、志田未来などの若手実力派、國村隼、筒井道隆などベテラン、中堅の実力派の役者が出ています。
映画は、ドキュメンタリーなので起承転結があるわけではなく、震災からの10日間が淡々と描かれます。
震災後暫く経ってから、震災の問題は福島第一原発の汚染水処理に特化された感があり、この問題は今回の東京オリンピック招致の際も議論を呼びました。
環境汚染というグローバルな問題なので、世界的な関心の高さもあって、これからも非常に重要な問題であることは否定しません。
しかし、あの大震災の際、今回の映画の舞台となったような、おそらく何百という数の遺体安置所で、同じような光景が繰り広げられていたことは想像に難くありません。
震災から暫くの期間、新聞やテレビは遺体安置所の様子は外から遠巻きに写真、カメラに収めて控えめに報道していました。
遺族の心情を考えるとそのような報道になったのは致し方ないと思います。
ただ、遺体安置所の内部では映画で描かれていたような、悲惨な光景が、それこそ星の数くらいあったに違いありません。
東日本大震災は、数千年に一度という、それこそ未曾有の天災でしたが、被災した被災者、遺族のことは、ともすれば忘れられがちになってきているのかもしれません。
でも、二度とあのような悲劇を生まないためにも、我々は後世に震災の悲惨さを伝えていく責任があると改めて思いました。
娯楽映画の頂点とも言える「踊る大捜査線」を作った人の作品とは思えない良質のドキュメンタリー映画で、途中から涙が止りませんでした。
是非観て欲しい作品です。
札幌の実家の用事で札幌に出かけることが多く、また残暑が厳しかったこともあって更新をサボっていました。
週末休みに大変衝撃的な映画を観ましたので、その感想を日記に記したいと思います。
その映画は「遺体・明日への10日間」という題名で、東日本大震災で被災した岩手県釜石市内の遺体安置所での様子をドキュメンタリー風に描いた作品です。
これは震災後間もなく、その遺体安置所で10日間の取材をしたジャーナリストの石井光太氏のドキュメンタリーレポート(遺体、震災、津波の果てに)を映画化したものです。
当方は、震災後に出版されたその本を読んで衝撃を受け、そしてその後その本が映画化されると聞いて是非観たいと思っていました。
もちろん、本が興味深く読めたことが一番ですが、制作者に大変興味を覚えたからです。
フジテレビのドル箱作品である「踊る大捜査線」は、最後の作品がDVD化され、惜しまれながら終了したことはよく知られています。
「踊る大捜査線」は制作者である君塚良一氏、亀山千広氏という方無しには出来なかった作品だと(この作品が大好きな)当方は思っており、両氏はどのようなタッチで「踊る大捜査線」とは180度異なる重いドキュメンタリーを作るのか、非常に興味がありました。
昨年映画が公開され、直ぐに映画館に観に行こうと思っていたのですが、野暮用に時間を取られて映画館で観ることはできませんでした。
それがDVD化されたと聞いて、直ぐに自宅近くのレンタルショップで借りて観たのです。
まず、出演者が非常に豪華で、西田敏行、佐藤浩市、柳葉敏郎といった普通の映画でも1人で主役を張る人たちがメインキャストとして出演しています。
その中でも真の主役は西田敏行でしょう(彼の演技力には改めて感服させられます)。
脇役でも酒井若菜、志田未来などの若手実力派、國村隼、筒井道隆などベテラン、中堅の実力派の役者が出ています。
映画は、ドキュメンタリーなので起承転結があるわけではなく、震災からの10日間が淡々と描かれます。
震災後暫く経ってから、震災の問題は福島第一原発の汚染水処理に特化された感があり、この問題は今回の東京オリンピック招致の際も議論を呼びました。
環境汚染というグローバルな問題なので、世界的な関心の高さもあって、これからも非常に重要な問題であることは否定しません。
しかし、あの大震災の際、今回の映画の舞台となったような、おそらく何百という数の遺体安置所で、同じような光景が繰り広げられていたことは想像に難くありません。
震災から暫くの期間、新聞やテレビは遺体安置所の様子は外から遠巻きに写真、カメラに収めて控えめに報道していました。
遺族の心情を考えるとそのような報道になったのは致し方ないと思います。
ただ、遺体安置所の内部では映画で描かれていたような、悲惨な光景が、それこそ星の数くらいあったに違いありません。
東日本大震災は、数千年に一度という、それこそ未曾有の天災でしたが、被災した被災者、遺族のことは、ともすれば忘れられがちになってきているのかもしれません。
でも、二度とあのような悲劇を生まないためにも、我々は後世に震災の悲惨さを伝えていく責任があると改めて思いました。
娯楽映画の頂点とも言える「踊る大捜査線」を作った人の作品とは思えない良質のドキュメンタリー映画で、途中から涙が止りませんでした。
是非観て欲しい作品です。
投稿者 田瀬英敏法律事務所(恵比寿の弁護士) | 記事URL
2013年8月29日 木曜日
飲食店での水のサービス
半年くらい前からランチで飲食店に行く度に気にすることがある。
それは、その店で出すサービスの水が直接水道水を使用しているかどうかという点である。
当方が小学生、中学生くらいのころは、ミネラルウォーターというのはホテルの超高級レストラン以外で口にすることは殆どなかった。
そのころは、コンビニがまだ発達しておらず、スーパーなどでもペットボトル入りの水は売っていなかった。
学校でも家でも喉が渇いて水を飲みたい場合は水道の蛇口にコップを近づけて、蛇口からコップに水道水を入れて飲んだものである。
ところが、今や水はお金を出して買う時代で、水を飲みたい場合はコンビニ、自動販売機などでペットボトルを買い求めるのが一般的であろう。
そういうことも相俟って、ランチは事務所近くの店で取る当方は、その店がどういう方法で水のサービスをしているかを常にチェックしている。
これについてはいくつかのパターンがある。
まず、ウォータークーラーを見える場所に置いている店で、このような店が出す水は間違いない。
一番多いのがテーブルに水さしを置いておくか、置いていない場合であっても店員を呼ぶと水さしを持って水を入れに来る店である。
その場合、その水さしの水が厨房内のウォータークーラーであれば問題ないが、厨房の全貌まで客席から見ることはできないので、水さしの水がウォータークーラーから注がれたものか、水道水から注がれたものかは判別することは難しく、そのような場合は、必要最小限の水しか飲まない場合が多い。
ただ、当事務所の事務局の女性から、一見蛇口から直接水さしに水道水を注ぐように見えたとしても、それが蛇口一体型浄水器であるかもしれないとの指摘があった。
彼女のご実家は和食店を営んでおり、その指摘はさすがにご実家が和食店を営んでいるゆえの指摘だった。
しかし、彼女の指摘を持ってしても、全ての飲食店の厨房がそのような設計になっているとは思えず、やはりそのようなやり方で水を提供する店に対しては全幅の信頼を置くことができない。
論外なのが客席から見える形で水道水の蛇口から水さしに水を注ぐ店である。
仮に当事務所の事務局の女性が言うように、それが浄水器が内蔵された構造の蛇口だったとしても、客に水道の蛇口から水さしに直接水を注ぐ様子を丸見えにしている点で、非常に厳しい意見かもしれないが、それは飲食店として論外であるとの判断をせざるを得ないと思う。
そのような店には、たとえ料理がどんなに美味しくても、二度と足を運ぶことはない。
知り合いの経営コンサルタントから聞いた話であるが、少しでも付加価値を付けるために、店の目立つ場所にウォータークーラーを設置して、その店は水のサービスはちゃんとウォータークーラーを使っていることを積極的にアピールすべきことをクライアントの飲食店に積極的に勧めているとのこと。
おそらく、当方のように、水がどうやって客の前に出されるかを注視している客も多いと思われる。
そのような客が、その店の水のサービスに問題ありとの判断をした場合、その客だけがその店に行かないだけではなく、その地域に客の自宅、職場がある場合、その何倍もの客がその店に足を運ばなくなる確率が高くなると、先のコンサルタントは言っていた。
「たかが水、されど水」なのである。
それは、その店で出すサービスの水が直接水道水を使用しているかどうかという点である。
当方が小学生、中学生くらいのころは、ミネラルウォーターというのはホテルの超高級レストラン以外で口にすることは殆どなかった。
そのころは、コンビニがまだ発達しておらず、スーパーなどでもペットボトル入りの水は売っていなかった。
学校でも家でも喉が渇いて水を飲みたい場合は水道の蛇口にコップを近づけて、蛇口からコップに水道水を入れて飲んだものである。
ところが、今や水はお金を出して買う時代で、水を飲みたい場合はコンビニ、自動販売機などでペットボトルを買い求めるのが一般的であろう。
そういうことも相俟って、ランチは事務所近くの店で取る当方は、その店がどういう方法で水のサービスをしているかを常にチェックしている。
これについてはいくつかのパターンがある。
まず、ウォータークーラーを見える場所に置いている店で、このような店が出す水は間違いない。
一番多いのがテーブルに水さしを置いておくか、置いていない場合であっても店員を呼ぶと水さしを持って水を入れに来る店である。
その場合、その水さしの水が厨房内のウォータークーラーであれば問題ないが、厨房の全貌まで客席から見ることはできないので、水さしの水がウォータークーラーから注がれたものか、水道水から注がれたものかは判別することは難しく、そのような場合は、必要最小限の水しか飲まない場合が多い。
ただ、当事務所の事務局の女性から、一見蛇口から直接水さしに水道水を注ぐように見えたとしても、それが蛇口一体型浄水器であるかもしれないとの指摘があった。
彼女のご実家は和食店を営んでおり、その指摘はさすがにご実家が和食店を営んでいるゆえの指摘だった。
しかし、彼女の指摘を持ってしても、全ての飲食店の厨房がそのような設計になっているとは思えず、やはりそのようなやり方で水を提供する店に対しては全幅の信頼を置くことができない。
論外なのが客席から見える形で水道水の蛇口から水さしに水を注ぐ店である。
仮に当事務所の事務局の女性が言うように、それが浄水器が内蔵された構造の蛇口だったとしても、客に水道の蛇口から水さしに直接水を注ぐ様子を丸見えにしている点で、非常に厳しい意見かもしれないが、それは飲食店として論外であるとの判断をせざるを得ないと思う。
そのような店には、たとえ料理がどんなに美味しくても、二度と足を運ぶことはない。
知り合いの経営コンサルタントから聞いた話であるが、少しでも付加価値を付けるために、店の目立つ場所にウォータークーラーを設置して、その店は水のサービスはちゃんとウォータークーラーを使っていることを積極的にアピールすべきことをクライアントの飲食店に積極的に勧めているとのこと。
おそらく、当方のように、水がどうやって客の前に出されるかを注視している客も多いと思われる。
そのような客が、その店の水のサービスに問題ありとの判断をした場合、その客だけがその店に行かないだけではなく、その地域に客の自宅、職場がある場合、その何倍もの客がその店に足を運ばなくなる確率が高くなると、先のコンサルタントは言っていた。
「たかが水、されど水」なのである。
投稿者 田瀬英敏法律事務所(恵比寿の弁護士) | 記事URL
2013年8月28日 水曜日
悪ふざけ投稿写真での損害賠償
連日、飲食店を中心に、店員(アルバイトを含む)が悪ふざけ写真をツイッターなどに投稿する事件が後を絶たない。
最近は、客がテーブルの醤油さしなどに口をつけた写真を投稿するなど、一部の若者のモラルの低下は止まるところを知らない勢いである。
お盆前後に実家に帰省した際に、以前から贔屓にしている寿司屋に行った時、寿司屋の店主から閉店後に相談があると言われた。
寿司屋を出て指定された馴染のバーで店主を待っていると、深刻そうな様相で店主が現れ、相談したいことを話し始めた。
店主には一男一女がおり、大学生の息子が大手の飲食店(チェーン店)でアルバイトをしているらしく、息子は付和雷同的な性格なので、もし、アルバイト先で仲間にけしかけられて悪ふざけ写真をツイッターに投稿し、それが勤め先に発覚して損害賠償請求をされると一体どのくらいの損害賠償を支払わなければならないのかとの質問だった。
店主は、昨年借金して店を改装したため1000万円近い借金を負っており、さらに親戚に保証人になってもらっているので、もし息子がそのような不祥事を起こして巨額の損害賠償を請求された場合、店を閉じるだけでは止まらず、親戚にも大迷惑をかけることになるので、その場合は死んでお詫びをするつもりであると、恰も息子がそのようなことをしでかしたような口ぶりであった。
ステーキチェーン店のある店舗で、店員が悪ふざけ写真を投稿し、その店が閉鎖になったニュースを見て、もし息子がアルバイトをしている店舗でそのようなことが起きて店舗が閉鎖になった場合、少なくとも数千万円の損害賠償請求をされると思い込んだらしい。
仮に飲食店のチェーン店でそのような事態になってチェーン店の本部が店を閉鎖した場合、賠償額はそのような巨額になることはない。
なぜなら、そのような不祥事が起きたとしても店を閉鎖する必要性は一般的に感じられず、閉鎖する必要のない店舗を閉鎖することで、
本部が閉鎖しなかったなら得られたであろう利益を賠償請求することは民法の大原則(損害賠償は相当の範囲-これを因果関係と言うーで行うべき)に抵触するからである。
おそらく損害額としては、食材を廃棄した食材の価額、一定期間店舗を閉鎖したことによるその期間の営業利益、風評被害に伴う損害額などで、
高くても300万円近い金額ではないかと推定される。
それを聞いて店主はホッとした顔になったが、当方は仮に息子がそのような不祥事に手を染めたなら、その責任は息子に負わせるべきである旨を指摘した。
200万円、300万円くらいの金は息子が長い期間かかっても被害者に支払わせるべきで、それはまさに社会のルール(自己責任原則)であると当方は言ったが、店主は、当方の言うことは判るものの、おそらくそのうちの何割かは自分と妻が出すことになるのではと言っていた(親バカであると自嘲的にではあるが・・・)。
当方も学生時代には飲食店などでアルバイトをした経験があるが、そのころツイッターや携帯電話などが全く存在しない時代であったこともあるが、仮にあったとしても、そのような悪ふざけ写真などを投稿することは考えもしなかったと思う。
これも新聞記事に掲載されていた記事であるが、振込め詐欺で被害者から金を受け取る役割の者の7から8割が10代後半から20代前半の若者とのことである。
おそらく高額のアルバイト代に魅せられて悪事に手を染めているものと予想されるが、その中には中学生も時々いるという。
犯行グループからすると、末端にそのような者を置いておくと追跡されにくくなるので、まさに犯行グループと若者の利害が一致したわけである。
悪ふざけ投稿写真や振込め詐欺に加担する若者の増加は、おそらくこの閉塞された社会と無関係ではないと思われる。
そもそも、非正規雇用者が3割近いという社会は、当方から言わせると異常そのものである。
おそらく我が国は、この後余程しっかりしたリーダーが出て社会全体を引っ張っていかないと、どんどん駄目な国になりそうな気がする。
当方は宗教にそれほと興味がないが、まさに「救世主」的なリーダーの出現が望まれる。
最近は、客がテーブルの醤油さしなどに口をつけた写真を投稿するなど、一部の若者のモラルの低下は止まるところを知らない勢いである。
お盆前後に実家に帰省した際に、以前から贔屓にしている寿司屋に行った時、寿司屋の店主から閉店後に相談があると言われた。
寿司屋を出て指定された馴染のバーで店主を待っていると、深刻そうな様相で店主が現れ、相談したいことを話し始めた。
店主には一男一女がおり、大学生の息子が大手の飲食店(チェーン店)でアルバイトをしているらしく、息子は付和雷同的な性格なので、もし、アルバイト先で仲間にけしかけられて悪ふざけ写真をツイッターに投稿し、それが勤め先に発覚して損害賠償請求をされると一体どのくらいの損害賠償を支払わなければならないのかとの質問だった。
店主は、昨年借金して店を改装したため1000万円近い借金を負っており、さらに親戚に保証人になってもらっているので、もし息子がそのような不祥事を起こして巨額の損害賠償を請求された場合、店を閉じるだけでは止まらず、親戚にも大迷惑をかけることになるので、その場合は死んでお詫びをするつもりであると、恰も息子がそのようなことをしでかしたような口ぶりであった。
ステーキチェーン店のある店舗で、店員が悪ふざけ写真を投稿し、その店が閉鎖になったニュースを見て、もし息子がアルバイトをしている店舗でそのようなことが起きて店舗が閉鎖になった場合、少なくとも数千万円の損害賠償請求をされると思い込んだらしい。
仮に飲食店のチェーン店でそのような事態になってチェーン店の本部が店を閉鎖した場合、賠償額はそのような巨額になることはない。
なぜなら、そのような不祥事が起きたとしても店を閉鎖する必要性は一般的に感じられず、閉鎖する必要のない店舗を閉鎖することで、
本部が閉鎖しなかったなら得られたであろう利益を賠償請求することは民法の大原則(損害賠償は相当の範囲-これを因果関係と言うーで行うべき)に抵触するからである。
おそらく損害額としては、食材を廃棄した食材の価額、一定期間店舗を閉鎖したことによるその期間の営業利益、風評被害に伴う損害額などで、
高くても300万円近い金額ではないかと推定される。
それを聞いて店主はホッとした顔になったが、当方は仮に息子がそのような不祥事に手を染めたなら、その責任は息子に負わせるべきである旨を指摘した。
200万円、300万円くらいの金は息子が長い期間かかっても被害者に支払わせるべきで、それはまさに社会のルール(自己責任原則)であると当方は言ったが、店主は、当方の言うことは判るものの、おそらくそのうちの何割かは自分と妻が出すことになるのではと言っていた(親バカであると自嘲的にではあるが・・・)。
当方も学生時代には飲食店などでアルバイトをした経験があるが、そのころツイッターや携帯電話などが全く存在しない時代であったこともあるが、仮にあったとしても、そのような悪ふざけ写真などを投稿することは考えもしなかったと思う。
これも新聞記事に掲載されていた記事であるが、振込め詐欺で被害者から金を受け取る役割の者の7から8割が10代後半から20代前半の若者とのことである。
おそらく高額のアルバイト代に魅せられて悪事に手を染めているものと予想されるが、その中には中学生も時々いるという。
犯行グループからすると、末端にそのような者を置いておくと追跡されにくくなるので、まさに犯行グループと若者の利害が一致したわけである。
悪ふざけ投稿写真や振込め詐欺に加担する若者の増加は、おそらくこの閉塞された社会と無関係ではないと思われる。
そもそも、非正規雇用者が3割近いという社会は、当方から言わせると異常そのものである。
おそらく我が国は、この後余程しっかりしたリーダーが出て社会全体を引っ張っていかないと、どんどん駄目な国になりそうな気がする。
当方は宗教にそれほと興味がないが、まさに「救世主」的なリーダーの出現が望まれる。
投稿者 田瀬英敏法律事務所(恵比寿の弁護士) | 記事URL
2013年7月31日 水曜日
異常気象と食欲
関東地方では、今年は梅雨明けが異常に早く、梅雨明け直後に殺人的な猛暑が続いた後は、
気温こそ極端に上がっていないものの、梅雨が戻ってきたような湿気が多い日が続き、
さらに最近では夏の風物詩となったゲリラ豪雨が猛威を振るっています。
ここ直近の都内でのゲリラ豪雨は7月22日(月)と26日(金)の2回ありましたが、当方はいずれも巻き込まれてしまいました。
22日のゲリラ豪雨は落雷の影響で出先の東急東横線が長時間止まり、帰りの足が奪われる結果となり、
隅田川の花火大会が中止となったり、NEWSのコンサート会場で多くの若い女性が低体温症で倒れて救急搬送された
26日のゲリラ豪雨では、たまたま帰宅時と重なったため、全身ズブ濡れの被害に遭う結果になってしまいました。
そんな異常気象の中、落ちた食欲をどう回復するかに連日悩んでいます。
そんな中で、当方が無理なく栄養がある食事として最近ではほぼ毎日食べている夏向きの食事が2つあります。
1つ目は宮崎県の代表的な家庭料理の「冷や汁」です。
作り方は至って簡単です。
イ まず、鯖、秋刀魚、鰯の缶詰(水煮、味噌煮、蒲焼きのいずれでも構いません)を容器(ボウル)に開けます。
ロ 次いで、白だし(スーパーで売っています)を注ぎ、水で溶きます。
ハ 輪切りにしたキュウリ1本、細かく刻んだミョウガ3個を入れ、
ニ 擦りゴマ、おろし生姜を入れて、少なめの味噌を溶き、最後に豆腐(小)1個をサイの目に刻んで入れて出来上がりです。
少量の冷えたご飯を加えてもよいでしょう。
本来の冷や汁は、焼いた青魚(鯵、鯖など)の身をほぐして容器に開けるところから始まるのですが、
この暑い最中に魚を焼くこと自体、想像しただけで汗が出てくるので、青物系の魚の缶詰で代用します。
白だし汁、味噌をどのくらい水に溶くかは各自のお好みです。
シンプルな料理ながら栄養素を多く取ることができる料理だと思います。
2つ目はペルーを中心とした南米の家庭料理セビチェです。
イ 刺身用の白身魚(鯛、鮃、鱸など)、ボイルした海老、蛸を一口大の大きさに切ります。
ロ 紫玉ねぎをスライスして水にさらし、ある程度置いて辛みを抜きます。
ハ イとロをボウルに入れ、ライム(レモン)果汁、塩、オリーブオイルを好みの配分で混ぜて合せます。
ニ バクチーの葉の部分を取り除き、茎の部分を細かく切ってハのボウルに入れてラップをして冷蔵庫で1,2時間冷やします。
ホ ニのボウルにバクチーの葉とミニトマトを加えてよく混ぜ合わせて出来上がりです。
この状態にして1日冷蔵庫で寝かすとさらに旨味が出ます。
冷や汁より手間がかかりますが、白ワインやビールとの相性が抜群なので、アルコールを摂りすぎないよう気を付けて下さい。
気温こそ極端に上がっていないものの、梅雨が戻ってきたような湿気が多い日が続き、
さらに最近では夏の風物詩となったゲリラ豪雨が猛威を振るっています。
ここ直近の都内でのゲリラ豪雨は7月22日(月)と26日(金)の2回ありましたが、当方はいずれも巻き込まれてしまいました。
22日のゲリラ豪雨は落雷の影響で出先の東急東横線が長時間止まり、帰りの足が奪われる結果となり、
隅田川の花火大会が中止となったり、NEWSのコンサート会場で多くの若い女性が低体温症で倒れて救急搬送された
26日のゲリラ豪雨では、たまたま帰宅時と重なったため、全身ズブ濡れの被害に遭う結果になってしまいました。
そんな異常気象の中、落ちた食欲をどう回復するかに連日悩んでいます。
そんな中で、当方が無理なく栄養がある食事として最近ではほぼ毎日食べている夏向きの食事が2つあります。
1つ目は宮崎県の代表的な家庭料理の「冷や汁」です。
作り方は至って簡単です。
イ まず、鯖、秋刀魚、鰯の缶詰(水煮、味噌煮、蒲焼きのいずれでも構いません)を容器(ボウル)に開けます。
ロ 次いで、白だし(スーパーで売っています)を注ぎ、水で溶きます。
ハ 輪切りにしたキュウリ1本、細かく刻んだミョウガ3個を入れ、
ニ 擦りゴマ、おろし生姜を入れて、少なめの味噌を溶き、最後に豆腐(小)1個をサイの目に刻んで入れて出来上がりです。
少量の冷えたご飯を加えてもよいでしょう。
本来の冷や汁は、焼いた青魚(鯵、鯖など)の身をほぐして容器に開けるところから始まるのですが、
この暑い最中に魚を焼くこと自体、想像しただけで汗が出てくるので、青物系の魚の缶詰で代用します。
白だし汁、味噌をどのくらい水に溶くかは各自のお好みです。
シンプルな料理ながら栄養素を多く取ることができる料理だと思います。
2つ目はペルーを中心とした南米の家庭料理セビチェです。
イ 刺身用の白身魚(鯛、鮃、鱸など)、ボイルした海老、蛸を一口大の大きさに切ります。
ロ 紫玉ねぎをスライスして水にさらし、ある程度置いて辛みを抜きます。
ハ イとロをボウルに入れ、ライム(レモン)果汁、塩、オリーブオイルを好みの配分で混ぜて合せます。
ニ バクチーの葉の部分を取り除き、茎の部分を細かく切ってハのボウルに入れてラップをして冷蔵庫で1,2時間冷やします。
ホ ニのボウルにバクチーの葉とミニトマトを加えてよく混ぜ合わせて出来上がりです。
この状態にして1日冷蔵庫で寝かすとさらに旨味が出ます。
冷や汁より手間がかかりますが、白ワインやビールとの相性が抜群なので、アルコールを摂りすぎないよう気を付けて下さい。
投稿者 田瀬英敏法律事務所(恵比寿の弁護士) | 記事URL
2013年7月 2日 火曜日
飲酒運転の発覚を恐れるあまり・・・
週末に山口県内でパトカーが赤信号を無視して走行した車に停止を命じたところ、車は停止を無視してその場から逃走し、3キロほどパトカーの追跡を受けた後にカーブでハンドル操作を誤ってカードレールを突き破り民家の壁に衝突して入口付近を壊す事故がおきました。
民家の住民の方に被害はなく、運転していた20代の男性も軽いケガで済みましたが、助手席に座っていた20代の男性が亡くなりました。
運転手は酒気帯び運転が見つかって運転免許停止等の処分を受けることを恐れてパトカーの追跡を振り切ろうとしたと供述しているそうです。
飲酒運転に対し、厳罰で臨む風潮が高まり、警察も飲酒運転は厳正な処置をするようになり、公務員は飲酒運転をしたことが発覚した場合は原則懲戒免職になるなど、飲酒運転=社会的地位の剥奪ということが当り前になってから、この種の事故が増えているようです。
赤信号の無視や、それほどでもないスピード違反は、せいぜい1万円くらいの反則金であり、引かれる点数もそう大きなものではありません。
しかし、赤ら顔をしていたり、息が酒臭かったりなど、外見上、酒気帯びと疑われるような場合は、酒気帯びでの検挙による不利益を避けるために、パトカーからの追跡を逃れようとして、自損事故を起こすか、あるいは他者を巻き込む事故を起こすケースは相当おきているはずです。
今回は突っ込まれた民家では二階に家族全員が寝ていたようですが、仮に一階で寝ていたなら、被害は更に大きくなっていたことが容易に想像できます。
飲酒運転に対する厳罰化と取締の厳正化は、現在の運用でよいと思いますが、飲酒運転者がパトカーの追跡から逃れようとして起きる二次事故をどう防止するかは、場合によっては極めて重大な二次被害を発生させるものであるだけに、十分な対策が必要かもしれません。
思いつく範囲では、まず1つ目としてはパトカーを含む警察車輌の追尾能力を向上させること、2つ目としては一定の距離以上追尾しても逃走しようとする場合は追尾自体は断念し、その後は撮影した車輌ナンバーなどを証拠とする捜査に切り替える(そしてそのような場合は逃げ得を許さない意味で徹底的に取り締まる)ことくらいでしょうか。
民家の住民の方に被害はなく、運転していた20代の男性も軽いケガで済みましたが、助手席に座っていた20代の男性が亡くなりました。
運転手は酒気帯び運転が見つかって運転免許停止等の処分を受けることを恐れてパトカーの追跡を振り切ろうとしたと供述しているそうです。
飲酒運転に対し、厳罰で臨む風潮が高まり、警察も飲酒運転は厳正な処置をするようになり、公務員は飲酒運転をしたことが発覚した場合は原則懲戒免職になるなど、飲酒運転=社会的地位の剥奪ということが当り前になってから、この種の事故が増えているようです。
赤信号の無視や、それほどでもないスピード違反は、せいぜい1万円くらいの反則金であり、引かれる点数もそう大きなものではありません。
しかし、赤ら顔をしていたり、息が酒臭かったりなど、外見上、酒気帯びと疑われるような場合は、酒気帯びでの検挙による不利益を避けるために、パトカーからの追跡を逃れようとして、自損事故を起こすか、あるいは他者を巻き込む事故を起こすケースは相当おきているはずです。
今回は突っ込まれた民家では二階に家族全員が寝ていたようですが、仮に一階で寝ていたなら、被害は更に大きくなっていたことが容易に想像できます。
飲酒運転に対する厳罰化と取締の厳正化は、現在の運用でよいと思いますが、飲酒運転者がパトカーの追跡から逃れようとして起きる二次事故をどう防止するかは、場合によっては極めて重大な二次被害を発生させるものであるだけに、十分な対策が必要かもしれません。
思いつく範囲では、まず1つ目としてはパトカーを含む警察車輌の追尾能力を向上させること、2つ目としては一定の距離以上追尾しても逃走しようとする場合は追尾自体は断念し、その後は撮影した車輌ナンバーなどを証拠とする捜査に切り替える(そしてそのような場合は逃げ得を許さない意味で徹底的に取り締まる)ことくらいでしょうか。
投稿者 田瀬英敏法律事務所(恵比寿の弁護士) | 記事URL