田瀬法律事務所の日記
2014年7月17日 木曜日
汚れたHERO?
前回、13年振りにかつての超人気テレビドラマのHEROが復活したお話をしました。
13年前にHEROが初めてドラマ化された時は、検事を志望する若者が増え、当時HEROを観ていた高校生、大学生の多くが司法試験に合格して念願の検事になったことだと思います。
但しドラマでの久利生公平のようにジーンズを穿いた検事にはなれなかったと思います。
当方も、年に数回刑事事件を担当し、夏のクールビズでノーネクタイの検事と相対立することはありますが、ジーンズ姿の検事は、寡聞にして見たことがありません。
前回はHEROの今後が楽しみだということで話を結びましたが、昨日、検察の世界を震撼させる大きなニュースがありました。
それは静岡地検のトップである検事正がセクハラをして、近々更迭されるというニュースです。
検事歴が約30年でエリートコースを歩んできた検事正は、今年4月に静岡地検に赴任して間もなく部下の検察庁の職員に対するセクハラをしたようなのですが、それがどのようなセクハラなのかは新聞もあまり詳しく報じていないようです。
唯一朝日新聞だけが、酒の席で検察庁の職員(事務官、一般職員)に卑わいなことを言ったらしいとを報じておりますが、どのような言葉だったかは不明です。
検事正は各都道府県に設置された地方検察庁のトップで、各道府県警察(東京都は警視庁)のトップである道府県警察本部長、警視総監より高い地位にあります。
また、司法試験をクリアしてきた法律家なので、通常の公務員以上に高い見識とモラルが要求され、いくら酒の席とはいっても女性に対する卑わいな言動は許されるものではありません。
検事正を弁護するわけではありませんが、おそらく他愛ない言動だと思いますし、また、酒が入って少々気が緩んでそのような言動になったのでしょう。
しかし、いくら酒の席とは言え、職場関係の酒の席なので、気のゆるみは最小限度にすべきだったと思います。
当方も、家族、身内、気の置けない親しい仲間での酒席と仕事関係の人間がいる酒席とでは違う気構えで臨んでいます。
一介の市井の弁護士ですらこのように注意しているのですから、その地方の公安関係の最高責任者としては、厳しいようですが、気の緩みすぎであったと言われても仕方ないと思います。
検事正は、近々静岡地検検事正の任を解かれて最高検察庁に形だけ配属され(実際の仕事は与えられないでしょう)、ほとぼりの冷めた頃に依願退職になるでしょう。
法律の上では直ぐに弁護士登録への途がありますが、最低5年は弁護士会から登録を拒否されることが予想され、そうすると生活も危機的なものになるでしょう。
酒の席でそれまでの輝かしいキャリアを一瞬にして失う人がいますが、彼もそのうちの一人になってしまいました。
13年前にHEROが初めてドラマ化された時は、検事を志望する若者が増え、当時HEROを観ていた高校生、大学生の多くが司法試験に合格して念願の検事になったことだと思います。
但しドラマでの久利生公平のようにジーンズを穿いた検事にはなれなかったと思います。
当方も、年に数回刑事事件を担当し、夏のクールビズでノーネクタイの検事と相対立することはありますが、ジーンズ姿の検事は、寡聞にして見たことがありません。
前回はHEROの今後が楽しみだということで話を結びましたが、昨日、検察の世界を震撼させる大きなニュースがありました。
それは静岡地検のトップである検事正がセクハラをして、近々更迭されるというニュースです。
検事歴が約30年でエリートコースを歩んできた検事正は、今年4月に静岡地検に赴任して間もなく部下の検察庁の職員に対するセクハラをしたようなのですが、それがどのようなセクハラなのかは新聞もあまり詳しく報じていないようです。
唯一朝日新聞だけが、酒の席で検察庁の職員(事務官、一般職員)に卑わいなことを言ったらしいとを報じておりますが、どのような言葉だったかは不明です。
検事正は各都道府県に設置された地方検察庁のトップで、各道府県警察(東京都は警視庁)のトップである道府県警察本部長、警視総監より高い地位にあります。
また、司法試験をクリアしてきた法律家なので、通常の公務員以上に高い見識とモラルが要求され、いくら酒の席とはいっても女性に対する卑わいな言動は許されるものではありません。
検事正を弁護するわけではありませんが、おそらく他愛ない言動だと思いますし、また、酒が入って少々気が緩んでそのような言動になったのでしょう。
しかし、いくら酒の席とは言え、職場関係の酒の席なので、気のゆるみは最小限度にすべきだったと思います。
当方も、家族、身内、気の置けない親しい仲間での酒席と仕事関係の人間がいる酒席とでは違う気構えで臨んでいます。
一介の市井の弁護士ですらこのように注意しているのですから、その地方の公安関係の最高責任者としては、厳しいようですが、気の緩みすぎであったと言われても仕方ないと思います。
検事正は、近々静岡地検検事正の任を解かれて最高検察庁に形だけ配属され(実際の仕事は与えられないでしょう)、ほとぼりの冷めた頃に依願退職になるでしょう。
法律の上では直ぐに弁護士登録への途がありますが、最低5年は弁護士会から登録を拒否されることが予想され、そうすると生活も危機的なものになるでしょう。
酒の席でそれまでの輝かしいキャリアを一瞬にして失う人がいますが、彼もそのうちの一人になってしまいました。
投稿者 田瀬英敏法律事務所(恵比寿の弁護士)