田瀬法律事務所の日記

2014年2月21日 金曜日

真央ちゃんの涙

ソチオリンピックもいよいよ大詰めが近づいていますが、後半の種目で全国民の注目を集めたのは女子フィギュアスケートでした。
その中でも、国民的アイドルアスリートとも言ってよい浅田真央選手が前回のバンクーバーオリンピックのリベンジを果たすことができるかが、最大の注目でした。
当方も初日のショートプログラムは眠たい目を擦りながら観ておりましたが、最初のトリプルアクセルで転倒すると、その後は真央ちゃんらしくないミスを重ね、何とフリーで16位という信じられない結果に終わり、点数が表示された瞬間は、全国に悲鳴と落胆が渦巻いたことだと思います。
上位3人の成績と余りにも大きな開きがあったことから、その瞬間金メダルはもちろんのこと、メダルの可能性も消滅したと感じた国民は多かったと思います。
真央ちゃんのショートが終わって、そのまま起きていて事務所に出勤した当方は、事務局の女性に「フリーでどんなに頑張ってもメダルは取れないから、今日のフリーは観ない」と言いました。
そうすると、彼女から「真央ちゃんの集大成なので絶対に観て下さい」と言われ、当方は思わず「はい、観ます」と答えて、帰宅後フリー演技を観ました。
オリンピックや世界選手権、グランプリファイナルといった国際大会では最終組(上位6人)で滑走するのが当たり前の真央ちゃんにとって、第2組での滑走は屈辱的だったと思いますが、その屈辱を胸に抑えての無心での滑走は実に見事なもので、最初のトリプルアクセルを決めると、その後は全ての3回転ジャンプを決めて、見事フリーでの自己ベストをマークする圧巻の演技でした。
その演技を観ていて、当方も途中から涙が止らず、真央ちゃんも演技終了後に、堰を切ったように涙を溢れさせておりました。
今回のオリンピックでは高レベルの演技で見事に金メダルを獲得した羽生選手、復活したレジェンドこと葛西選手のメダル獲得など、感動を呼ぶ場面が多かったように思いますが、真央ちゃんのフリーの演技は一番の感動ものだったと思います。
以前から、真央ちゃんはこのオリンピックを集大成にしたいと公言しており、次の韓国でのオリンピックには出ない予定のようですが、今回のフリーの演技を観る限り、まだまだメダルは狙えると思います。
今回銅メダルを獲得したイタリアのコストナー選手は、3回目のオリンピックですが、以前は転倒しないで滑走し終えることが極めて少ない選手でした。
しかし、ここ2,3年は安定した滑走ができるようになり、世界選手権、グランプリファイナルなどでも優勝したり、上位入賞者の常連となり、今回も、安定した女性らしいしなやかな演技で見事に銅メダルを手にしました。
コストナー選手は27歳ですので、仮に真央ちゃんが次の平昌オリンピックまで競技を続けると仮定したなら、今のコストナー選手と同じ歳の27歳です。
平昌オリンピックで真央ちゃんを観たいと思う反面、また4年間重圧の中で過ごすことを考えると複雑な思いです。

投稿者 田瀬英敏法律事務所(恵比寿の弁護士)

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