田瀬法律事務所の日記
2014年1月31日 金曜日
第4の権力?
今朝の情報番組で、大手ファミレス、大手飲料メーカーのそれぞれ新商品が消費者からのクレームで発売中止になったことを話題にしていました。
大手ファミレスの新商品は、「フォアグラ弁当」と名付けられた弁当で、高級料理のフォアグラがおかずのハンバーグの上に乗っています。
高級フレンチレストランでは非常に高価なフォアグラがリーズナブルな料金で販売されれば、おそらく人気商品となると読んでの発売だったと思います。
フォアグラは当方も数回食したことがありますが、非常に濃厚な味で、毎日食べるとなると食傷気味になると思いますが、赤ワインと合うので、時々食するなら美味しい料理だと思います。
ご存知のように、フォアグラはダチョウ、アヒルを、運動できないように狭い飼育場に飼っておいて、強引に栄養のあるエサを与えて脂肪肝を人工的に作り出し、その脂肪肝を味わう料理で、その飼育方法が非常に残酷でグロデスクだという抗議がファミレスに寄せられ、結局販売を見送ったとのことです。
大手飲料メーカーの新商品は、酒のCMのキャラクターに男性俳優とタキシード姿のカエルの人形を起用したところ、カエルの人形のキャラクターが未成年者を連想させ、結果的に未成年者の飲酒を増長させるという抗議がメーカ-にあり、これも同じく販売を見送ることになったそうです。
フォアグラは世界一の美食国家と言ってよいフランス料理の代表的メニューで、長い食文化を持つ料理です。
飼育方法が残酷だというのであれば、飼育している牛、豚、鳥なども同じことが言えるので、極端な話、肉料理は一切食べられないことになります。
酒のCMも同じで、非常に暴論ですが、多くの未成年者は20歳になって飲酒を始めるのではなく、その少し前から飲んでいます。
当方も高校3年生くらいの頃、家の中という条件付で酒、煙草は親が黙認していました。
このような家庭は結構あるように思います。
今は、数としては僅かな消費者のクレームでも、SNS、インターネットなどであっという間に増殖し、対応の仕方によっては、企業イメージを大きく損うことにもなりかねません。
近代国家における国家権力は、立法権、行政権、司法権の三権に分類され、それぞれが別の国家機関に属しています。
我が国も例外ではありません。
一時期マスコミが世論生成に大きく寄与することから、マスメディアが第4の権力と呼ばれた時期がありました。
しかし、最近のインターネットやSNSの急速な発展は、大手企業の販売戦略までも変更させうることも可能にしました。
こうなると、インターネット、SNSは第4の権力と言ってよい存在なのかもしれませんが、それなりに取材などによる裏付けをしてから報道するマスメディアと比較して、匿名性が高く、ある意味で無責任の言論が跳梁跋扈するインターネットやSNSが第4の権力を持つと評価されると、それは国家権力に取締の絶好の口実を与えることにもなりかねません。
それはまさに言論の自由(表現の自由)に対する国家権力の容喙を容易に許すことになり、非常に窮屈な国民生活を余儀なくされることに繋がりかねないと、当方は懸念しています。
大手ファミレスの新商品は、「フォアグラ弁当」と名付けられた弁当で、高級料理のフォアグラがおかずのハンバーグの上に乗っています。
高級フレンチレストランでは非常に高価なフォアグラがリーズナブルな料金で販売されれば、おそらく人気商品となると読んでの発売だったと思います。
フォアグラは当方も数回食したことがありますが、非常に濃厚な味で、毎日食べるとなると食傷気味になると思いますが、赤ワインと合うので、時々食するなら美味しい料理だと思います。
ご存知のように、フォアグラはダチョウ、アヒルを、運動できないように狭い飼育場に飼っておいて、強引に栄養のあるエサを与えて脂肪肝を人工的に作り出し、その脂肪肝を味わう料理で、その飼育方法が非常に残酷でグロデスクだという抗議がファミレスに寄せられ、結局販売を見送ったとのことです。
大手飲料メーカーの新商品は、酒のCMのキャラクターに男性俳優とタキシード姿のカエルの人形を起用したところ、カエルの人形のキャラクターが未成年者を連想させ、結果的に未成年者の飲酒を増長させるという抗議がメーカ-にあり、これも同じく販売を見送ることになったそうです。
フォアグラは世界一の美食国家と言ってよいフランス料理の代表的メニューで、長い食文化を持つ料理です。
飼育方法が残酷だというのであれば、飼育している牛、豚、鳥なども同じことが言えるので、極端な話、肉料理は一切食べられないことになります。
酒のCMも同じで、非常に暴論ですが、多くの未成年者は20歳になって飲酒を始めるのではなく、その少し前から飲んでいます。
当方も高校3年生くらいの頃、家の中という条件付で酒、煙草は親が黙認していました。
このような家庭は結構あるように思います。
今は、数としては僅かな消費者のクレームでも、SNS、インターネットなどであっという間に増殖し、対応の仕方によっては、企業イメージを大きく損うことにもなりかねません。
近代国家における国家権力は、立法権、行政権、司法権の三権に分類され、それぞれが別の国家機関に属しています。
我が国も例外ではありません。
一時期マスコミが世論生成に大きく寄与することから、マスメディアが第4の権力と呼ばれた時期がありました。
しかし、最近のインターネットやSNSの急速な発展は、大手企業の販売戦略までも変更させうることも可能にしました。
こうなると、インターネット、SNSは第4の権力と言ってよい存在なのかもしれませんが、それなりに取材などによる裏付けをしてから報道するマスメディアと比較して、匿名性が高く、ある意味で無責任の言論が跳梁跋扈するインターネットやSNSが第4の権力を持つと評価されると、それは国家権力に取締の絶好の口実を与えることにもなりかねません。
それはまさに言論の自由(表現の自由)に対する国家権力の容喙を容易に許すことになり、非常に窮屈な国民生活を余儀なくされることに繋がりかねないと、当方は懸念しています。
投稿者 田瀬英敏法律事務所(恵比寿の弁護士)