田瀬法律事務所の日記
2013年9月30日 月曜日
東日本大震災ー改めて決して私たちが忘れてはいけないことー
事務所日記の最後の更新日が8月下旬で約1ヶ月ちかく日記の更新をせずにいました。
札幌の実家の用事で札幌に出かけることが多く、また残暑が厳しかったこともあって更新をサボっていました。
週末休みに大変衝撃的な映画を観ましたので、その感想を日記に記したいと思います。
その映画は「遺体・明日への10日間」という題名で、東日本大震災で被災した岩手県釜石市内の遺体安置所での様子をドキュメンタリー風に描いた作品です。
これは震災後間もなく、その遺体安置所で10日間の取材をしたジャーナリストの石井光太氏のドキュメンタリーレポート(遺体、震災、津波の果てに)を映画化したものです。
当方は、震災後に出版されたその本を読んで衝撃を受け、そしてその後その本が映画化されると聞いて是非観たいと思っていました。
もちろん、本が興味深く読めたことが一番ですが、制作者に大変興味を覚えたからです。
フジテレビのドル箱作品である「踊る大捜査線」は、最後の作品がDVD化され、惜しまれながら終了したことはよく知られています。
「踊る大捜査線」は制作者である君塚良一氏、亀山千広氏という方無しには出来なかった作品だと(この作品が大好きな)当方は思っており、両氏はどのようなタッチで「踊る大捜査線」とは180度異なる重いドキュメンタリーを作るのか、非常に興味がありました。
昨年映画が公開され、直ぐに映画館に観に行こうと思っていたのですが、野暮用に時間を取られて映画館で観ることはできませんでした。
それがDVD化されたと聞いて、直ぐに自宅近くのレンタルショップで借りて観たのです。
まず、出演者が非常に豪華で、西田敏行、佐藤浩市、柳葉敏郎といった普通の映画でも1人で主役を張る人たちがメインキャストとして出演しています。
その中でも真の主役は西田敏行でしょう(彼の演技力には改めて感服させられます)。
脇役でも酒井若菜、志田未来などの若手実力派、國村隼、筒井道隆などベテラン、中堅の実力派の役者が出ています。
映画は、ドキュメンタリーなので起承転結があるわけではなく、震災からの10日間が淡々と描かれます。
震災後暫く経ってから、震災の問題は福島第一原発の汚染水処理に特化された感があり、この問題は今回の東京オリンピック招致の際も議論を呼びました。
環境汚染というグローバルな問題なので、世界的な関心の高さもあって、これからも非常に重要な問題であることは否定しません。
しかし、あの大震災の際、今回の映画の舞台となったような、おそらく何百という数の遺体安置所で、同じような光景が繰り広げられていたことは想像に難くありません。
震災から暫くの期間、新聞やテレビは遺体安置所の様子は外から遠巻きに写真、カメラに収めて控えめに報道していました。
遺族の心情を考えるとそのような報道になったのは致し方ないと思います。
ただ、遺体安置所の内部では映画で描かれていたような、悲惨な光景が、それこそ星の数くらいあったに違いありません。
東日本大震災は、数千年に一度という、それこそ未曾有の天災でしたが、被災した被災者、遺族のことは、ともすれば忘れられがちになってきているのかもしれません。
でも、二度とあのような悲劇を生まないためにも、我々は後世に震災の悲惨さを伝えていく責任があると改めて思いました。
娯楽映画の頂点とも言える「踊る大捜査線」を作った人の作品とは思えない良質のドキュメンタリー映画で、途中から涙が止りませんでした。
是非観て欲しい作品です。
札幌の実家の用事で札幌に出かけることが多く、また残暑が厳しかったこともあって更新をサボっていました。
週末休みに大変衝撃的な映画を観ましたので、その感想を日記に記したいと思います。
その映画は「遺体・明日への10日間」という題名で、東日本大震災で被災した岩手県釜石市内の遺体安置所での様子をドキュメンタリー風に描いた作品です。
これは震災後間もなく、その遺体安置所で10日間の取材をしたジャーナリストの石井光太氏のドキュメンタリーレポート(遺体、震災、津波の果てに)を映画化したものです。
当方は、震災後に出版されたその本を読んで衝撃を受け、そしてその後その本が映画化されると聞いて是非観たいと思っていました。
もちろん、本が興味深く読めたことが一番ですが、制作者に大変興味を覚えたからです。
フジテレビのドル箱作品である「踊る大捜査線」は、最後の作品がDVD化され、惜しまれながら終了したことはよく知られています。
「踊る大捜査線」は制作者である君塚良一氏、亀山千広氏という方無しには出来なかった作品だと(この作品が大好きな)当方は思っており、両氏はどのようなタッチで「踊る大捜査線」とは180度異なる重いドキュメンタリーを作るのか、非常に興味がありました。
昨年映画が公開され、直ぐに映画館に観に行こうと思っていたのですが、野暮用に時間を取られて映画館で観ることはできませんでした。
それがDVD化されたと聞いて、直ぐに自宅近くのレンタルショップで借りて観たのです。
まず、出演者が非常に豪華で、西田敏行、佐藤浩市、柳葉敏郎といった普通の映画でも1人で主役を張る人たちがメインキャストとして出演しています。
その中でも真の主役は西田敏行でしょう(彼の演技力には改めて感服させられます)。
脇役でも酒井若菜、志田未来などの若手実力派、國村隼、筒井道隆などベテラン、中堅の実力派の役者が出ています。
映画は、ドキュメンタリーなので起承転結があるわけではなく、震災からの10日間が淡々と描かれます。
震災後暫く経ってから、震災の問題は福島第一原発の汚染水処理に特化された感があり、この問題は今回の東京オリンピック招致の際も議論を呼びました。
環境汚染というグローバルな問題なので、世界的な関心の高さもあって、これからも非常に重要な問題であることは否定しません。
しかし、あの大震災の際、今回の映画の舞台となったような、おそらく何百という数の遺体安置所で、同じような光景が繰り広げられていたことは想像に難くありません。
震災から暫くの期間、新聞やテレビは遺体安置所の様子は外から遠巻きに写真、カメラに収めて控えめに報道していました。
遺族の心情を考えるとそのような報道になったのは致し方ないと思います。
ただ、遺体安置所の内部では映画で描かれていたような、悲惨な光景が、それこそ星の数くらいあったに違いありません。
東日本大震災は、数千年に一度という、それこそ未曾有の天災でしたが、被災した被災者、遺族のことは、ともすれば忘れられがちになってきているのかもしれません。
でも、二度とあのような悲劇を生まないためにも、我々は後世に震災の悲惨さを伝えていく責任があると改めて思いました。
娯楽映画の頂点とも言える「踊る大捜査線」を作った人の作品とは思えない良質のドキュメンタリー映画で、途中から涙が止りませんでした。
是非観て欲しい作品です。
投稿者 田瀬英敏法律事務所(恵比寿の弁護士)