田瀬法律事務所の日記
2013年3月 4日 月曜日
ホワイトアウト
みなさんは「ホワイトアウト」という言葉を知っていますか?
ホワイトアウトとは凄まじい吹雪のため、地面と空間の境目がわからなくなり、視界全体が真っ白になり、パニックを起こしてしまう現象のことを指します。
10数年くらい前に織田裕二と松嶋菜々子が主演の同名の映画が作られましたので、興味のある方はレンタルショップで借りて観るとよいと思います。
週末北海道を襲った暴風雪で、車内に閉じこめられたり、立ち往生した車中から助けを求めて車外に出たにもかかわらず、このホワイトアウトに行く手を遮られた結果、8人の方が亡くなったというニュースは北海道出身の当方にとってもショッキングでした。
特に2件の事故が新聞、テレビなどで大きく取り上げられました。
1つ目は猛吹雪の中雪だまりに嵌って立ち往生した車のガス排気口(マフラー)に雪が詰まり、排気ガスが一気に車内に逆流して、母親と3人のお子さんが一酸化炭素中毒で亡くなったケースです。
2件目は同じく立ち往生した車内から、父親が幼い女の子を連れて車外に出て助けを求めて彷徨しているうちに、力尽きて倒れて凍死したケースです。
2つ目のケースは、父親は自分の体を娘の雪よけにする形で、言わば身を挺して我が子の命を救った形になっており、このニュースを見た多くの人は、涙なしには見ることができなかったと思います。
先週末、今年の冬は例年になく寒かったために、多くの人が待ち望んだ春一番を関東地方にもたらした天候が、北海道、東北では、猛烈な吹雪となって人々に牙を剥いて襲いかかり、雪国の北海道でも例がないくらいの多くの死者を出す一方で、東北では新幹線を脱線させて、車内に閉じこめられた多くの乗客に不安な思いでの一夜を過ごさせる原因を作りました。
当方は、中学校の頃に知った(というか社会科の授業で習った)のですが、日本と同じ緯度のヨーロッパの国はドイツ、イギリスなどと思っておりました。
しかし、ドイツ、イギリスは我が国より遙かに北に位置しており、我が国と同じ緯度のヨーロッパの国はスペイン、ギリシャ、イタリア、トルコなど、どちかかと言うと地中海に近い南ヨーロッパのラテン系の国々であることを知って驚いた経験があります。
週末の北海道の暴風雪を見ると、北海道の冬は、極寒のシベリア、アラスカ、カナダ、スカンジナビアのような感じです。
とても、我が国が常夏のイメージがある南ヨーロッパ諸国と同じ緯度に位置しているとは、到底思えません。
東北、北海道より南の天候、気候は、地中海に位置する南ヨーロッパの国々と大きな違いなないように思います。
しかし、冬の天候、気候に関する限り、東北、北海道は全く別物で、さすがに氷点下30度のシベリアやアラスカまでとは言いませんが、北ヨーロッパの国々(氷点下10から20度)と同じように考えてよいと思います。
週末の北海道での暴風雪の暴虐の爪痕のニュースを見て、当方の頭には以前母から聞いた印象深い言葉が過ぎりました。
それは、北海道は梅雨がなく、夏は非常に過ごしやすい反面、冬は最低4ヶ月、長い場合は6ヶ月雪と毎日格闘しなくてはならず、北海道に梅雨がないメリットと、雪と最悪の場合半年間悪戦苦闘するデメリットを比較すると、遙かにデメリットの方が大きく、歳を取れば取るほど、デメリットの方が大きいと感じるようになる、ということです。
母が当方に語った言葉と同じような思いを噛みしめている北海道の方は非常に多いと思います。
ホワイトアウトとは凄まじい吹雪のため、地面と空間の境目がわからなくなり、視界全体が真っ白になり、パニックを起こしてしまう現象のことを指します。
10数年くらい前に織田裕二と松嶋菜々子が主演の同名の映画が作られましたので、興味のある方はレンタルショップで借りて観るとよいと思います。
週末北海道を襲った暴風雪で、車内に閉じこめられたり、立ち往生した車中から助けを求めて車外に出たにもかかわらず、このホワイトアウトに行く手を遮られた結果、8人の方が亡くなったというニュースは北海道出身の当方にとってもショッキングでした。
特に2件の事故が新聞、テレビなどで大きく取り上げられました。
1つ目は猛吹雪の中雪だまりに嵌って立ち往生した車のガス排気口(マフラー)に雪が詰まり、排気ガスが一気に車内に逆流して、母親と3人のお子さんが一酸化炭素中毒で亡くなったケースです。
2件目は同じく立ち往生した車内から、父親が幼い女の子を連れて車外に出て助けを求めて彷徨しているうちに、力尽きて倒れて凍死したケースです。
2つ目のケースは、父親は自分の体を娘の雪よけにする形で、言わば身を挺して我が子の命を救った形になっており、このニュースを見た多くの人は、涙なしには見ることができなかったと思います。
先週末、今年の冬は例年になく寒かったために、多くの人が待ち望んだ春一番を関東地方にもたらした天候が、北海道、東北では、猛烈な吹雪となって人々に牙を剥いて襲いかかり、雪国の北海道でも例がないくらいの多くの死者を出す一方で、東北では新幹線を脱線させて、車内に閉じこめられた多くの乗客に不安な思いでの一夜を過ごさせる原因を作りました。
当方は、中学校の頃に知った(というか社会科の授業で習った)のですが、日本と同じ緯度のヨーロッパの国はドイツ、イギリスなどと思っておりました。
しかし、ドイツ、イギリスは我が国より遙かに北に位置しており、我が国と同じ緯度のヨーロッパの国はスペイン、ギリシャ、イタリア、トルコなど、どちかかと言うと地中海に近い南ヨーロッパのラテン系の国々であることを知って驚いた経験があります。
週末の北海道の暴風雪を見ると、北海道の冬は、極寒のシベリア、アラスカ、カナダ、スカンジナビアのような感じです。
とても、我が国が常夏のイメージがある南ヨーロッパ諸国と同じ緯度に位置しているとは、到底思えません。
東北、北海道より南の天候、気候は、地中海に位置する南ヨーロッパの国々と大きな違いなないように思います。
しかし、冬の天候、気候に関する限り、東北、北海道は全く別物で、さすがに氷点下30度のシベリアやアラスカまでとは言いませんが、北ヨーロッパの国々(氷点下10から20度)と同じように考えてよいと思います。
週末の北海道での暴風雪の暴虐の爪痕のニュースを見て、当方の頭には以前母から聞いた印象深い言葉が過ぎりました。
それは、北海道は梅雨がなく、夏は非常に過ごしやすい反面、冬は最低4ヶ月、長い場合は6ヶ月雪と毎日格闘しなくてはならず、北海道に梅雨がないメリットと、雪と最悪の場合半年間悪戦苦闘するデメリットを比較すると、遙かにデメリットの方が大きく、歳を取れば取るほど、デメリットの方が大きいと感じるようになる、ということです。
母が当方に語った言葉と同じような思いを噛みしめている北海道の方は非常に多いと思います。
投稿者 田瀬英敏法律事務所(恵比寿の弁護士)