田瀬法律事務所の日記
2013年2月26日 火曜日
学生ローンの時代??
先週末にテレビである情報番組を観たのですが、そこでは現在の大学生の多くが奨学金を利用している現実をレポートしていました。
当方は奨学金については、「学ぶ意欲はあっても家庭の事情で大学進学を断念せざるを得ない人のために、無利子で入学金や授業料を貸し付け、就職後長期間で返済するもの」とのイメージを抱いておりました。
多くの方も、おそらく当方と同じようなイメージを抱いていると思います。
しかし、そのような無利子の奨学金を利用して大学で勉強している学生はむしろ少数(奨学金全体の3割程度)で、奨学金利用者の多数は年利3%の利息付のもので、大学を卒業した時点で数百万円の借金を抱えた状態で就職せざるを得ない状況だというのです。
かつで主流であった無利息での奨学金はその受領資格を得るため、それなりの成績を収めていることが条件でしたが、現在主流である利息付奨学金は、申請するとほぼ自動的に支払を受けられ、奨学金の形態事態が以前登比較して、大きく様変わりしており、当方はそれを知って驚きました。
仮に利息付奨学金でも経済が右肩上がりで延びている場合であれば、思ったより早く奨学金を返済でき、仮に借金を抱えた状態での社会人スタートであっても、借金を抱えているマイナスより、社会人となってから得られるであろう経済的利益というプラスの方が多いため、さほどマイナス部分は苦にならなかったかもしれません。
しかし、現在はアベノミクス効果で瞬間的に沸き立っている経済市場ですが、劇的な回復は望めないため、大学生の就職状況は大きく良くなることはあまり期待できません。
すると、借金を抱えた社会人スタートが様々な局面でマイナスに働きます。
当然、男女を問わず、結婚する際にそのことを相手に伝えるかどうか悩むはずでしょうし、ある意味で借金を抱えて社会人になった者同士が、お互いにそのことを相手に言い出せないとしたなら、それは深刻なブラックジョークだと思います。
現在、3割近い割合の大学生が金額の多寡を問わず、奨学金を利用する状況で、しかもその7割が利息付の奨学金ということから、まさに奨学金は「現代の学生ローン」と言っても過言ではないでしょう。
テレビのレポートでは、奨学金を利用して大学で学ぶ学生、その親の涙ぐましい努力の様子がレポートされておりました。
当方が大学に通ってていた頃を思い起こすと、親からは十分過ぎる仕送りを貰いつつ、遊興費はアルバイトで稼ぎ、「人生の夏休み」とも言うべき大学生活を大いに満喫しました。
レポートの最後に奨学金の3%の利率を聞いたコメンテーターが「自分の家のローンより高い」と呆れていましたが、これからの日本経済を背負って立つ大学生に深刻な経済的負荷を与える奨学金は、大げさかもしれませんが、国益を左右するくらい深刻な問題であると思います。
当方は奨学金については、「学ぶ意欲はあっても家庭の事情で大学進学を断念せざるを得ない人のために、無利子で入学金や授業料を貸し付け、就職後長期間で返済するもの」とのイメージを抱いておりました。
多くの方も、おそらく当方と同じようなイメージを抱いていると思います。
しかし、そのような無利子の奨学金を利用して大学で勉強している学生はむしろ少数(奨学金全体の3割程度)で、奨学金利用者の多数は年利3%の利息付のもので、大学を卒業した時点で数百万円の借金を抱えた状態で就職せざるを得ない状況だというのです。
かつで主流であった無利息での奨学金はその受領資格を得るため、それなりの成績を収めていることが条件でしたが、現在主流である利息付奨学金は、申請するとほぼ自動的に支払を受けられ、奨学金の形態事態が以前登比較して、大きく様変わりしており、当方はそれを知って驚きました。
仮に利息付奨学金でも経済が右肩上がりで延びている場合であれば、思ったより早く奨学金を返済でき、仮に借金を抱えた状態での社会人スタートであっても、借金を抱えているマイナスより、社会人となってから得られるであろう経済的利益というプラスの方が多いため、さほどマイナス部分は苦にならなかったかもしれません。
しかし、現在はアベノミクス効果で瞬間的に沸き立っている経済市場ですが、劇的な回復は望めないため、大学生の就職状況は大きく良くなることはあまり期待できません。
すると、借金を抱えた社会人スタートが様々な局面でマイナスに働きます。
当然、男女を問わず、結婚する際にそのことを相手に伝えるかどうか悩むはずでしょうし、ある意味で借金を抱えて社会人になった者同士が、お互いにそのことを相手に言い出せないとしたなら、それは深刻なブラックジョークだと思います。
現在、3割近い割合の大学生が金額の多寡を問わず、奨学金を利用する状況で、しかもその7割が利息付の奨学金ということから、まさに奨学金は「現代の学生ローン」と言っても過言ではないでしょう。
テレビのレポートでは、奨学金を利用して大学で学ぶ学生、その親の涙ぐましい努力の様子がレポートされておりました。
当方が大学に通ってていた頃を思い起こすと、親からは十分過ぎる仕送りを貰いつつ、遊興費はアルバイトで稼ぎ、「人生の夏休み」とも言うべき大学生活を大いに満喫しました。
レポートの最後に奨学金の3%の利率を聞いたコメンテーターが「自分の家のローンより高い」と呆れていましたが、これからの日本経済を背負って立つ大学生に深刻な経済的負荷を与える奨学金は、大げさかもしれませんが、国益を左右するくらい深刻な問題であると思います。
投稿者 田瀬英敏法律事務所(恵比寿の弁護士)